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設計建築準備編 2003.7〜

 たまたまひやかし半分から始まって土地を手に入れたので、建築の準備はなにも出来ていません。さてどうやって建てるか?私は幸運なことに、会社勤め時代に社長の自宅兼ショールームを建てるため、1年近く本場のコンストラクターと日本の棟梁の二人について現場仕事をした経験と、建築資材の調達や分離発注での施主直営工事のサポートに数回係わり、カナダのバンクーバーへ行って現地の施工や資材の流通を数ヶ月ほど見て回った経験がありました。当時、会社としても建築資材の現地からの販売を事業化しようと、カナダ領事館やCOFI(カナダの林産業審議会で世界中に2x4の普及活動を行っている)のサポートのもとで、JASの木材格付士の資格も取得してJASの認定工場取得に向かっていました。しかし25年前は、あまりにも時代が早すぎて規制だらけで残念なことに数件の販売と施工のサポートで終わってしまいました。
 価格差の調査と仕事の調整等の事情が許せば、若き日の経験と記憶を頼りに自分で輸入して自分で施工管理をして建ててみようと思っていました。そこでネットをフル活用して内外価格差を調べると、25年前は現地価格の3倍が通常でしたが、やはり昨今は2倍程度まで縮小していました。また北米ではなく中国から安価な建材が大量に流入しています。しかし国内の戸建て等の最終消費者向けにはあまり安くなっていません。昨今の景気回復と同じで企業だけがたっぷり儲けているようで消費者には還元されていないようです。
 そして問題の時間です。設計や準備段階は、休みや夜の時間にできるので問題なし。実際の建築工事が始まれば現場に張り付く必要がありますし、自分でも施工をしなくてはなりません。幸いインターネットの急速な普及や携帯のおかげで事務処理や店舗の管理は遠隔でも可能。また本業は輸入品が多く、時差のため深夜0時を回ってからの連絡等の仕事は今までどおりこなせます。もっとも自分で施工をしないのであれば朝夕に現場に顔を出して段取りと施工のチェックだけをすれば済む事もほとんどです。
 色々と考えながら決心を固めていく日々が続きました。

1、住宅展示場巡りに情報収集

  25年も前の記憶と経験です。現在の住宅はどうなっているのか?一体いくら位で建築できるのか?自分で建てる気持ちは半分あっても、もし納得できる値段で安心できるおしゃれな住宅メーカーがあればという期待もあり住宅展示場を回りました。鶴見緑地、千里、六甲アイランドと色々見て回りましたが、ハウスメーカーの規格住宅では満足出来る物は皆無でした。安っぽいサイディングが多く、外装デザインがいいかと思ったのは2軒ほど、内装に至っては新建材やら貼り物フローリングに人口大理石など偽物ばかりでシックハウスが問題になると思うような家ばかり、自然素材を歌うメーカーはあるものの、デザインが野暮ったくて話になりません。また住宅展示場のモデルハウスは広くてオプションだらけなので、同じ仕様でとなると坪55万がいきなり80万を超えます。ちょっと洒落いてデザインがいいなと思ったメーカーは断熱などの住宅性能や設備が物足りません。
 結局どれもこれも帯に短し襷に長しと言ったところ。そしてやっぱり望むレベルになると、坪単価の比較は無意味と考えていますが、100万円はかるく超えてしまいます。また敷地形状を見て引き下がるメーカーもありました。
 15年前に建築を手伝ったJALの機長の家も当初は住宅メーカーで見積もりをしていました。述べ床面積90坪、スキップフロアーにアティック、屋内Wガレージ、無垢オークフローリングにペアガラス、当時は珍しい三菱ロスナイを組み込んだ全館空調、外壁は総アンティークレンガ張り、これで1億2千万でした。2x4協会の雑誌に載った輸入住宅を見られて電話をされて来たのがきっかけでお手伝いすることになりました。建築士の紹介から施工業者の紹介、そして一緒にカナダに行っての資材選び、依頼されてから1年半を掛けて出来上がりましたが、総費用は半額の6000万で出来上がりました。
 やはり住宅メーカーは屋台が大きいだけにコストがかかりかなり高くなるようです。住宅のコストはだいたい材料代が3分の1で手間が3分の2です。工業製品の様に工場で家を大量生産できれば規模のメリットが追求できて安くなりますが、建築はどうしても現場で手作りの作業が大部分を占めます。いくら設備関係を大量仕入れでメーカーから安く買ったところで、建築コストに占める割合は僅かで、広告宣伝費やモデルルームの維持費、さらには多くの重役や役員を食べさせ、立派な本社を維持する費用をそこから捻出するのは無理でがるようで、どうしても高くなるようです。
 地域の工務店を探しては見たものの、メーカーの下請け仕事が多く自社のノウハウがない、さらにデザイン性はさらに野暮ったい、また在来工法かRCがメインになってしまします。結局建築士に依頼して自分でデザインを煮詰めるしかないと覚悟を決めました。オープンシステムと呼ばれ、建築士とともに分離発注で建設する方法もあります。

2、ソフトウエアー

 まずは自分でデザインや仕様の大筋を決めないことには設計を依頼するのにも困ります。そこで、仕事で自分の店舗のデザインをするのにインテリアデザイナーというソフト使っていましたが、そのメーカー(メガソフト)が3Dマイホームデザイナーと言うのを作っていましたのでそれを購入。夜な夜な間取りレイアウトに没頭しました。それで作った最終案のデザインがトップページの家の絵です。
   メガソフト http://www.megasoft.co.jp/3dmh/index.html
 
 自分で図面を引かなければいけなくなって手に入れたのがフリーのCADソフト Jw CADです  http://www.jwcad.net/
昔は何十万もしていたのにフリーです。マニュアルも見ずに1週間ほどあれこれ使っているとなんとか使えます。後で色々と便利な方法を教えてもらってびっくりしますが良くできています。

2、建築士探し

 知人友人を頼って建築士を探してみますと、家内の友人が隈研吾さんと知り合い。黒川紀章さんの奥さんは遠い親戚で、そのお弟子さんの一人とは仕事で知り合いでした、
また仕事での得意先にも建築士さんが一人、それから住んでいたマンションの管理組合でお付き合いのある建築士さんが一人、ヨットハーバーの知り合いにも建築士さんがいました。それから一番最初に会社の社長の家を建てた時と、JALのパイロットの家を建てた時の建築士さん。けっこう思い出すだけで周りにいました。超有名な方はちょっと気が引けますし予算が心配。また建材を自分で海外から調達となると2x4になります。そうなると実際に建築した2軒の建築士さんということに絞られますが、あちこち探して調べても連絡先が分かりません。ようやく名刺を探し出してネットで検索すると一人だけ公演とかの案内が載っていて引っかかりました。後は本名から104で調べてようやくコンタクトが取れました。人探しもインターネットのおかげで便利になったものです。

 建築士さんに合うのは二十数年ぶりです。出来たばかりの六本木ヒルズのハイヤットでランチをご一緒して話をしました。その後2回合ってみて希望の概要と設計料の話し合いを持ち、お願いすることにしました。建築上の延べ床面積は約400uにもなります。傾斜地の問題から1階は玄関のみでRC構造、2,3階の居住スペースは2x4の混構造になります。建築士さんは東京で現場は西宮、頻繁な施工管理にはちょっと無理があります。設計料の条件は、開発許可、風致許可、建築確認許可等公的な許認可手続きとそれに必要な設計や構造計算。ほかに必要になる設備設計の空調、給排水、電気、等は工事の各業者さんと打ち合わせて設計を行うので不要、内装意匠デザインは自分でするので不要、遠方なので現場での施工管理も不要、但し必要な施工管理上の相談や内装設備等のアドバイスは電話メールで適宜にしてもらうという条件で通常の半値でお願いすることになりました。

 電気屋さんは昔からの知り合いですので、建築の話をしたら電気設備の図面は自分で書くからいらないとの事。なぜなら自分で図面を引く方が必要資材の積算にも便利、工事をする時にも頭に入っているので施工がスムーズになりやり易いとのこと。またヨット仲間の水道設備屋さんは、図面があっても現場でやり易いところで配管していくから、水周りの場所さえわかったら不要とのこと。

3、設計開始 2003.9

 まずは建築士さんと現場です。東京からですので、1泊2日で有馬のお気に入りの旅館を予約、家族も一緒に宿泊して泊り込みで設計相談です。和室は作る希望でしたので、そこの本格的な和室の格天井を希望です。すでに自分で間取りをインテリアデザイナーで作っていたのでそれをベースにやりとり開始。東京に帰られてから1ヶ月後の10月末に3パターンほどの提案を受け、1つに絞込み。それをベースにこちらも配置や各部屋の大きさの検討をして修正希望を出します。間取りが決まるまで約4ヶ月、大きな変更が3−4回、細かい修正は10回ほどの修正のやり取りが続きました。
 最初はCADも使えないので宅急便で受け取り、それに朱色で修正希望を書き込み返送というやり取りでしたが、なんとかフリーのCADを見つけ使えるようになってからはほとんどメールのやり取りで進みました。
 

4、間取り計画

 こんな広さの部屋が欲しいをリストアップ

  玄関           広く明るい玄関、靴は下駄箱ではなくウォークインの出来るシューズクロゼットで広くして物置も兼用。8畳

  リビング、ダイニング  吹き抜けと南側に広がる眺望を活かした大きな開口、さらに北側の裏庭も見渡せる空間。ダイニングと一体にしてホームシアターも兼用することで広い空間を確保                する。30畳

  キッチンパントリー   アイランドキッチンをつくり普段の食事はアイランドで。ガスレンジは業務用タイプのハイパワー、IHも併設。買い物の時間を節約するためには買いだめが必要そこで
                当然食料品ストックのパントリーも必要です。妻からはキッチンにいることが多くなるからデスクスペースも併設したいと。キッチン10畳、パントリー3畳、デスク2畳

  トイレ           メインのトイレは小便器をつける。各寝室そばにもトイレ。年を経るとどうしてもトイレが近くなるので!2畳

  風呂、洗面       展望風呂のジャグジータイプ。洗面との仕切りはガラスで広く見せる。寝室そばにもホテルライクに設置。北米では家の間取りを表すのに4ベッドルーム3バスルー
                ムと言う様にバスルームはプライベートな空間として寝室には設置されている。日本の超高級マンションも最近は2つバスルームが設置されだしています。
                20年後くらいは当たり前のことになると思うので今のうちに実現することで陳腐化しない耐用年数の長い家をつくる。風呂洗面で10畳

  書斎           小さいスペースでいいので寝室そばに作る。2畳

  主寝室          セミダブルベッドのツインになる広さを確保、ホテルのようにスイッチ類をベッドで寝たまま操作できるようにする。12畳

  主寝室バスルーム   バスルーム、洗面トイレを主寝室に繋ぐ。4畳

  ランドリー        ランドリールーム。汚れ物用スロップシンクをつけてバルコニーそばに。2畳

  クロゼット        もちろんウォークインクロゼットに。寝室ークロゼットーバスルームという流れで配置する。家内は8畳でも10畳でも広いほうがいいといいましたがスペース上6畳に

  子供部屋        二部屋で間は洗面とシャワールームを間に設置して繋がるようにする。8畳 x 2

  子供部屋洗面     洗面トイレとシャワールームを設置。北米スタイルです。いずれリタイヤしてら外国人住宅として貸せるようにとの設備です。4畳

  和室           日本人としてはどうしも欲しい。ゲストルーム兼用。内装はオーソドックスな本格的スタイルの和室。広縁、仏間に掘りごたつも。12畳

  事務所         ホームオフィスで在宅勤務です。交通費も不要だし通勤時間も不要、もっと普及してもいいと思います。6畳

  セカンドリビング    子供やファミリー用のセカンドリビング。8畳

  バルコニー       展望を活かしたビアガーデンにもなるバルコニー

  中庭           バーベキューもできるアウトドアリビングに
  
  プール          健康のためと雨水利用のエコロジー兼用


 希望の部屋とその大きさをリストアップすると137畳でした。約226uです。240u以下だと税金も安くなります。これで間取りを組み始めましたが、パイプスペース、押入れ、階段スペース、廊下等を入れいていると240uでは全く収まりません。やむなく節税を諦めました。次ぎのハードルは280uです。これは木造なら3年だけですが280u以下な固定資産税が優遇されます。この優遇は、店舗や事務所の併用住宅にあっては居住用部分のu数が280u以下ならokです。ただし居住用部分とそれ店舗等の居住用以外の比率には制限があります。

 北米の一般的な家の広さは250uほど、日本の戸建ての約倍です。いかに日本の居住空間が狭くうさぎ小屋と揶揄されたか実感します。日本の住宅の耐用年数は平均30年、イギリス140年、アメリカ100年、フランス、ドイツ80年と比較するといかに短いかがよくわかります。また住宅市場もアメリカでは中古住宅が7割近いのに対して日本は全く逆の3割以下。新しいもの好きの日本人ではありますが、住宅の性能や設備が欧米にくらべて遥かに遅れていたのが原因だと思います。26年前にアメリカに留学していたころ、中流の家庭にお邪魔しても、バスルームは二つあるし空調はもちろん家全体を冷暖房していました。設備などの貧弱さや、北米では当たり前の断熱性能などがなかったために耐用年数が低い原因ですので、これからはもう少し伸びると思います。

 しかし、日本古来の和風の建築以外には欧米のような歴史のあるスタンダードなデザインがなく、ころころ変わるデザインも陳腐化を早める原因があると思います。これから家を建てる人は、今までのように数十年経つと土地以外に資産価値がなくなるような建物にはしないように注意が必要でしょう。

5、我が家の構造

  ツーバイフォーの由来とエンジニアリングウッド

  ツーバイフォーと一般に呼ばれていますが、発祥の地北米での正式名称はプラットフォームコンストラクションで、日本での名称は枠組み壁工法です。簡単にツーバイと呼ばれるのはスタッド(柱)の製材する時に2インチx4インチの寸法でカットされるからです。仕上がったスタッドは鋸歯の厚みや表面仕上げ処理や収縮で38mmx89mmになります(1.5インチx3.5インチ)。
 ツーバイフォーと呼ばれていますが、我が家では断熱性能と強度の向上のため2x6材を使っています厚みは同じですが幅は140mmと1.5倍ありますので断熱性能は次世代省エネ基準の北海道など1地区の基準を遥かに超えます。床面積300uの家で7月〜8月の2ヶ月間全空調のエアコンを入れっぱなしで月平均15000円の電気代で済んでいます(7,8月平均900kwの動力使用)。24時間換気も同時に作動していますので、部屋の空気は2時間に1回外気と入れ替わっているにもかかわらず、この電気代の安さは断熱性能のおかげです
 話がそれましたが、スタッドには2x6材を使用、さらに根太にはTJIを使用して強度と上下階の防音性能の向上を図っています。吹き抜けの開口やスパン(幅)広い30畳のリビングがあるので、TJIと(鋼材のH鋼と同じ形状を合板と材木で作った構造材)とともに側根太や梁にはLSLやPSLのエンジニアリングウッドを使用しています。強度はもちろん、床根太の収縮によるトラブルがなくなります。

  2重壁通気工法にするか2x6にするか

 いままで建てた2軒の家は2x4壁に外側に通気層を設けた構造にしました。昔の米蔵がそういう構造だそうです。外側に通気層を設けることで、暑い空気を上部へ逃がして夏の断熱性能を高める機能と壁体内の湿気を逃がしてやる機能があります。どちらの家もお泊りさせていただきましたが普通の2x4よりも断熱性能はすばらしく、90坪の家でもストーブ1つで家中あたたかいのを実体験していました。しかし問題は壁を作った上にもう一度同ぶちを打って合板を留めるため、合板の材料のコストが余分に掛かる点でした。おりしも北米の住宅ブームもあり合板の価格がかなり高かったのです。また外壁の仕上げ材についても外断熱と同じく、あまり重量のある仕上げやクラックの発生しやすい仕上げには出来ない問題がありました。そこで同等以上の断熱性能と強度の向上から2x6壁の方を選択しました。

  外断熱か充填断熱か

  外断熱が流行のようで「xx家が欲しい」とかも読みました。しかし、非常に気分の悪くなる本でした。他の工法を非難する揚げ足取り的な表現で、他を貶める事により自らが優れているというような論法と、一部の施工ミスと思われる問題を指摘してそれらが全てであるというような表現がされていて、知識のない読者に間違った先入観をいだかせるものでした。
 外断熱はいい工法だと思いますが、充填断熱のデメリットとされる事や、施工不良による問題をことさら大きく取り上げる姿勢が多々見られますので、実際に施工もし、20年後の状態も見、さらに現在住んでいる私として充填断熱のことを擁護しておきます。

  充填断熱を批判する問題について

 1、充填断熱は壁体内の結露により躯体が痛む。
 今までの欧米での多くの実績と長い歴史のなかでほとんど問題は発生していない事実を見ればなにも言うことはありませんし、断熱性能も建物も日本より遥かに長持ちしています。では何が問題なのか?今まで長い間、在来工法や一部の2x4では、薄い袋に入った断熱材を、壁内にタッカーで留めるだけで、その厚みも壁厚の半分以下しかないような物でした。施工時にはサイズが合わないところは、袋を切ってむき出しのまま壁の中に施工されるのです。当然、昔は防湿フィルムも施工されていなかったわけで(今でもしないのが多い)家の中の湿気が壁を通り抜け断熱材が吸湿してしまいます。また厚みも薄いので壁の中で外れてしまう事も起こります。そういう過去の稚拙な施工による事例や施工方法が問題なのです。そしてこの問題を、さも現在も全てがそうであり、充填断熱は危険だと思わせるように表現して連呼しているのです。
 壁内に壁厚以上の十分な厚みの断熱材を充填すれば、ずれたりすることはなくなります。部屋内側に防湿フィルムを隙間なく施工することで壁内で結露することは防げます、そしてこの防湿フィルムを適正に施工することで気密性能も飛躍的に向上するのです。北米では、防湿フィルムの施工検査もあるほど重要な工事です。コンセント周りや照明器具周りも厚手のフィルムで目張りします。知っている現場の中では唯一スエーデンホームが日本で防湿フィルム施工の重要性理解しているようです。

 2、充填断熱では木の柱(2x4のスタッド)部分は断熱されない。
 充填断熱では柱の木の部分は断熱を施工出来ません。外断熱の方が優れていると主張する点です。柱の木の部分が断熱が切れているので、断熱性能は良くないと批判して、木の熱伝導率の事は説明しないのです。木の熱伝導率は低く断熱材としては優秀な方の素材です。木材の断熱性能は、外断熱に使われるポリスチレンフォームの4分の1に近いですが、外断熱で使われるポリスチレンフォーム25mmに対して2x4のスタッドは89mmなので約3.5倍の厚みがあるので、断熱性能では実際に使用される厚さを考慮に入れると、それほど差はありません。我が家は2x6の壁でスタッドの厚みが140mmで、ポリスチレンフォームの5.6倍の厚さがありますので、木だけの断熱性能だけで外断熱より圧倒的にすぐれています。
 ログハウスを体験した方なら簡単に見抜ける嘘を主張する方が多いのです。

 外断熱を施工しだした工務店が、すばらしい断熱性能に関心して宣伝をされるのはいいとは思いますが、いままで不適切な充填断熱を施工してきた点を反省することもなく、自分たちの見識の低さで問題を引き起こした充填断熱の不適切な施工方法を批判されているのを見るにつけ、こんな傲慢な業者に安心して任せれるのかと不安に思います。外断熱も多くの不安を抱えていますので、不適切な施工により今後多くの問題が出てくると思います。

 1、気密性の問題。

 2、躯体が蓄熱の役割を果たすことによるメリットデメリット問題。

 3、断熱性能向上に対する問題


各種断熱材における熱伝導率
材木 0.100 W/(m・K)
グラスウール16K 0.045 W/(m・K)
押出発泡ポリスチレンフォーム(3種) 0.028 W/(m・K)

6、設備

  住宅設備は快適な生活はもちろん、住宅の価値を維持して耐用年数を長くするために必要なポイントです。予算で今出来なくても後々追加できるように設計なり施工をしておくことが大事です。

熱交換式24時間換気

 高気密性住宅には、計画的な換気が必要です。しかし、寒い時期に暖房をかけながら、換気扇を回し続けることは不合理です。室内の暖まった空気の熱を、屋外からの新鮮な空気に移動させながら熱のロスが軽減する換気システムが、熱交換型換気です建築基準法でも義務化されましたので必須ですがやはり熱交換型がエネルギー代を考えれば必要です。熱交換型にも2種あり顕熱交換型と全熱交換型があります顕熱は温度だけを交換し全熱は潜熱(水蒸気=湿度)も交換するのでより高効率です。


全館空調(セントラル空調)

 早朝のトイレや廊下も同じ温度で寒くなく、高齢になっても脳梗塞の心配が少なく、また、家を空けてから帰宅しても快適な全館冷暖房。高気密、高断熱だからこそ実現できる快適な設備です。断熱性能が高ければ決して個別のエアコンよりも光熱費が高くなることはありません。ダクト式の24時間換気と組み合わさればさらに効率が高くなります。

床暖房

 床暖房は、電気、ガス、灯油など使用燃料の違いや、パネル式、温風式、床暖房、遠赤式など方式も色々、また蓄熱式やソーラー式など多種多様な方式が開発されていてチョイスに悩むところです。

大型の浴槽、浴室テレビ
 家族皆で入ることができ、時には一人でゆっくり足を延ばして半身浴ができる浴槽に音楽や映像を楽しめるお風呂なら楽しくリラックスしたバスタイムを満喫できます。家で過ごすことが、幸せに感じられる設備でしょう。最近のスーパー銭湯の流行を見るにつけ、いかに家の風呂に満足していない人が多いかが良くわかります。我が家もスーパー銭湯に月に2回は行っていましたが家ができてからは行く気がしません。ちなみにスーパー銭湯に家族で行けば人数や銭湯によりますが1500円以上はかかります。月2回でも年間だと4万近く。10年で考えると40万。快適なお風呂に投資しても十分見返りはあると思います。
 浴室専用のテレビは小さくて高価、同じ買うなら普通の液晶テレビを買う方が画面が大きく大変お得です。設計段階で設置場所を考慮すれば風呂専用でなくとも可能です。ちなみに我が家では風呂と洗面脱衣場の仕切りをガラス張りにして洗面側に置いています。生活し始めて、風呂だけでなく洗面やお化粧時間にもTVを見れるのが家内や子供にとっては楽しいようです。

ホームシアター
 大きなスクリーンで映画を見る楽しみを家庭で味わうともう病みつきです。家族で家にいる時間がたのしくなること間違いなしの設備。映画館の大きなスクリーンには勝てませんが、プロジェクター方式ならオーディオと組み合わせて液晶テレビよりも安く大きな画面が手に入ります。インターネット時代になっているので、いずれDVDのレンタルはネットで家にいながらオンラインですぐに見たいときに見れるようになるでしょうし、すでにホームシアター先進国のアメリカでは新作映画の一部は映画館での封切りと同時に発売されいますので、それがネットと融合して新作がお家で封切りと同時に見れるようになるでしょう。

外部の水栓にもお湯
 いたずら盛りの子供や、ペットを飼っているお家では大変便利です。また洗車するときもお湯が出れば楽チンです。

スロップシンク
 洗濯スペースか外部に運動靴を洗ったり大汚れものの流し用にスロップシンクも絶対に欲しい設備です。

オープンキッチン、IHヒーター

トイレは2つ以上に小便器
 出勤通学前の朝のトイレラッシュは、経験などから想像がつきやすいのではと思います。核家族でも子どもが2人以上なら、トイレは2つは絶対必要。一つは寝室のある階に、もう一つはお客様が使用しやすい箇所に、動線を考えて設置。場所が取りづらければ、家族用のトイレは、洗面所と一緒に入れることも良いと思います。またスペースにゆとりがあれば男子用に小便器があれば大便器は汚れが少なく掃除もらくです。

  給排水ヘッダー配管

オール電化はどう?
  光熱費が安くなるオール電化は非常に魅力的です。しかし、オール電化はやめました。

   オール電化をやめた理由
    神戸の震災の経験         大きな地震が来ると電気、ガス、水道のインフラは全滅です。プロパン、石油、水は自宅にストックがあれば使えます。
    火を使わない料理          直火焼きが出来ないのは調理の範囲が狭くなり我慢できません。
    給湯や暖房が利かないリスク   家が広く、風呂も大きいので貯湯式の電気温水器では能力が不足して逆に電気代が高くなる
    将来の拡張性や賃貸、転売    自分はよくても他人の好みは分かりません。オプションは多いほうが安心です。

   オール電化のメリット
    高熱費が安くなる          10年後も安ければいいですが保証はありません。オール電化にはしませんでしたが、時間帯別電灯料金を申請して昼間の4分の1
                         近い格安の深夜電力を使えるようにしました。食器洗い機、洗濯機、乾燥機は夜11時以降に使います。昼間の電気は高くなります
                         が、太陽光発電を設置しますので高い値段で売電できます。
    ガスを使わないので安全      H14年の消防庁統計による建物火災の出火原因は、こんろが5881件でトップです。2位はたばこで3625件。
                         3位は3195件でなんとこれは安心と思っている電気器具からです。オール電化だから火災は安心というのは禁物です。またこんろ
                         火災のうち4451件がてんぷら油です。ガスコンロでてんぷらが一番危険ということです。そこで我が家のキッチンは、てんぷらの温
                         度管理と湯沸しには便利なIHを併設します。
  以上のデメリット対策によりオール電化にする意味は一切なくなります。ただし都市ガスの通っていない地域では検討の余地ありです。とりあえずオール電化で設置してからプロパンをつけるなんていう裏技もありですね。

食器洗浄機ほか家電
 今では当たり前になった家電と言えば食洗機。最初は抵抗があっても、一度使うとその便利さに、元に戻れなくなります。また心配な光熱費ですが、手洗いするよりも水道光熱費は安上がりだという結果がでているので設置しないことは考えられない設備でしょう。食器洗浄機に加えて洗濯機や乾燥機もそうですが、タイマー機能がついていて開始時間が設定できるものが絶対に必要です。なぜならお得な深夜電力を使って洗濯乾燥ができるからです。時間帯別電灯契約をすれば日中の電気代が2〜3円/kw上がりますが、11時から7時の間はなんと電気代が3分の1以下になります。昼間不在で夜型の家庭なら今の契約を変えるだけでとってもお得です。

  例:  時間他別電灯料金にした場合の電気代の差       

定格消費電力 1回の昼の電気代 一ヶ月20日使用 1回の深夜の電気代 一ヶ月20日使用
食器洗い機 2.9kw 81 1,620 24 486
乾燥機 2.15kw 116 2,322 35 697
洗濯機 2.25kw 61 1,215 18 365
合計 5,157 合計 1,547

   試算してみたら深夜電力(23時〜7時)を使うのとそうでないのとは月にして3600円あまりも違います。朝ごはんの炊飯器、朝の暖房など工夫して23時〜7時に電気を使うようにすればもっと電気代を節約できます。すでに戸建てにお住まいなら試算してみることをお勧めします。節約できそうなら電力会社に時間帯別に契約変更を申し込みましょう。


太陽光発電
 かなり普及してきて価格も安くなたので補助金制度は打ち切られましたがエコロジーと昼間の停電時には役にたちます。とはいえ元を取るまでには長い年月が必要です。たとえば我が家の場合4kwの設備で250万。毎月の発電が平均420kw程度x売電単価27円=11340円x12=年間売電136080円240万÷13万6千円=約17年 と元を取るには17年かかります。壊れなければね!基本的にパネル自体は外的衝撃がない限り機械的には壊れないはずです。
 でも視点を変えて240万で毎年13万6千円の利息がつくと考えたらどうでしょう?なんと5.66%の利回りです。おまけに税金はかかりません。住宅ローンを4%で借りたとしてもまだ1..66%の利ざやが取れます。十倍の2400万も設備すればディスカウントで2000万で設置させて年間136万も売電で収入がそれも税金かからずはいります。でもそんなに広い場所は普通は取れないので無理ですね。取れても土地代を考えると田舎の山林にしないとね!当然そんな規模だと高くは買ってもらえませんのでこの投資案件は無理。でもエネルギー価格がさらに上昇すればもっと早く元がとれるかもしれません。


浴室暖房乾燥機
 マンションなどの窓のない風呂場の場合には、浴室暖房乾燥機をつけることで風呂場の除湿対策が取れます。また、乾燥機を設置するスペースを節約したい時にも有効です。我が家では換気と眺望のためたっぷりと大きな窓をつけている、床暖房を風呂場の下にも設置、洗濯物には乾燥機を使う、という理由で設置はしていません。しかしセカンドバスは利用頻度とコストの問題ですが、床暖房が入っていないので冬場は付けたほうが、入浴時に暖かくて良かったかなと思っています。

雨水利用
 戸建てでガーデニングに凝ったりすると散水だけでも水道代はバカになりません。エコロジーと防災を兼ねて、溜めた雨水を散水、洗車、トイレの水洗などに使うと水道代が3割は安くなります。太陽光発電と同じく専用の設備を購入すれば元を取るにはちょっと難しいかも。しかし、特別な設備ではなくDIYで出来ればメリットは大きいです。
 我が家では、雨水分離機(初期雨水のごみを分離してくれる装置)3万、沈殿ろ過タンク2.8万、家庭用ポンプ3.8万、ろ過殺菌装置4万、バルブ、配管資材3万の機器合計16.6万円で設置はDIYでやりました。貯水タンクはプールを利用していますので計算に入っていません。また貯水がない場合には水道を使えるように、切り替えバルブを水道工事でしておく必要があります。

生ごみ処理機
 生ゴミ処理機は、ゴミの日まで保管しなければならないことから開放してくれます。環境上の観点などから、生ゴミ処理機の購入に助成金が出る自治体もあります。また、できた堆肥で家庭菜園なんていう楽しみもできます。

  オーディオ
  電話
  ケーブルテレビ
  防犯設備 自己責任か警備会社
  キッチン オープンかクローズ I型 L 型 アイランド型
  浴室、ユニットバスか現場施工か  
  冷蔵庫

   照明計画

7、内装仕上げ
  床材(フローリング、石、タイル)
  ドライウォール壁仕上げ
  建具
  塗装
  左官
  タイル
  和室

8、確認申請 2004.4