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建築工事編



1、地鎮祭 2003.10
2003年

 10月吉日
 地鎮祭は神主さんも呼ばずローコストに家族だけで執り行いました。酒、塩、米、を用意して近所の甑岩神社へ持参し、これらを清めていただき境内の清水を貰います。土地に戻り四方にこれらを撒いてお祈りしてお仕舞いです。設計も決まっていませんから工事はまだまだ先ですが、建築士さんに現場を見に来てもらう前に済ませました。

 設計の段階の詳しい話は設計準備編を読んでください。敷地が1000uを少し超えるので開発許可が必要でした、さらに風致地区の規制に地区計画の規制と続き、最終の建築確認の許可が出るまで2ヶ月もかかりました。設計段階での建築指導課とのやり取りも含めれば4ヶ月近くになります。

 2月14日 開発許可の申請
 3月18日 地区計画協定の適合通知
 4月16日 風致地区内建築の許可
 4月19日 建築確認許可

2、仮設工事 2004.4

 4月19日
 建築確認申請が通りましたので早速仮設の準備です。まずは工事のための仮設電気と工事用水の水道工事です。さらに現場事務所とトイレは必須ですが、予定ではほぼ1年近く借りることになりますのでレンタル代と汲み取りの費用もバカになりません。前から気になっていたのですが、現場のすぐそばに、築50年はあるかと思う2戸続きの古い木造の貸家があります。一軒は人が住んでいるようで、こんなボロ屋を借りる人もいるんだと関心していました。つる草で半分覆われ朽ちかけた塀にはなんと錆びかけたエイブルの看板があるではありませんか!そこでエイブルに早速電話です。物件の場所を説明しますが、エイブルの電話に出た営業もわからない様子です。電話では埒が明かないので、営業所が近くでしたので、すぐに行くので探しておいてもらうよう頼んでエイブルに向かいました。
 営業所に着いてもまだ探している様子でしたが、ちょうど古参の営業が戻ってきたので物件がよやくわかりました。かなりのボロ屋なのでエイブル自体もまったく斡旋する気のない物件だったようです。物件概要を見せてもらうと、6畳6畳3畳にキッチン6畳の3Kの間取り、築年不詳、木造2階建て、家賃6万敷金保証金60万敷引き30万です。現場事務所代わりで1年あまり借りるだけの予定ですので、敷引き30万は話になりません。広さはあるものの今にも傾きそうな木造住宅で6万円という家賃も高すぎです。3−4万がせいぜいと思っていました。レンタルの仮設事務所とトイレなら一月3万ほどです。どうするか迷いましたが、工事期間中ずーっと家から通うのは不可能です。また、仮設の現場事務所で寝泊りするのも風呂や通信手段に困ります。さらには現場の作業スペースが窮屈になります。そこで、敷引きなしで家賃も4万にしてもらうようにエイブルに頼みました。当初、古参の担当は本当にこんな物件を借りるんですか?と訝しがっていましたが理由を説明すると納得した様子で、オーナーに電話で問い合わせをしてくれました。現状のままでいいのならokとの返事をもらい早速中を見に行きました。10年近く人が住んでいないようで、ほこりまみれでしたが、現場まで数十メートルと一番近いので我慢して借りることに。
現場事務所兼長い仮住まいとなったボロ屋

3、土木工事開始 2004.5
 5月14日
  いよいよ土木工事の開始です。普通なら土木工事業者が水盛り遣り方をおこない地縄張りを済ますのですが、土地形状が傾斜地で位置だしが大変です。そこで、測量屋さんにお願いして掘削が必要な範囲と家の基礎の通りのポイント設置をしてもらいました。

 5月16日
  土木工事のためのユンボ2台の搬入です。前面道路から敷地まで8mの高低差があるので25tのレッカーを呼んで敷地まで吊り上げ作業を行いました。
敷地に上げられたユンボ2台

 工事を始めるに当たって各業者さん探しをしていた時、23年前に私が始めて2x4の建築に携わった時にお世話になったレッカー会社の名詞があったので電話をしましたがもうなくなっているようで連絡が取れませんでした。そこでフレーミング大工さんが何時も使っているレッカー会社を紹介してもらうことになりました。レッカー会社の専務が昼すぎに挨拶に来られて名詞を見てびっくりです。私が23年前に貰った名詞と同じ名前です。会社の名前は変ったけれども(詳しい話は聞くのを遠慮しました)同じ方でした。専務もその当時が2x4の工事が初めてだったとのこと、また紹介してくれたフレーミング大工の棟梁も23年前に同じ現場で働いていたのに、同じレッカー屋さんだとは知りませんでした。なんと奇遇なんでしょう!

 5月17日〜24日
 いよいよ掘削開始です。ユンボで土を削り取りますが、直ぐに岩盤が出てきます。ユンボの先をアイオンに取替えて岩盤を割ろうとしますが、御影石の岩盤が固くて割れません。ボーリング調査では割れるはずでしたが、あくまでもボーリングは一部だけなので岩盤の部位によって固さが異なるようです。
 3日ほど掘削を試みましたがやはり全体的に硬質の御影石で割ることができません。とりあえず表面の土砂を取り除き岩盤を全て露出することにして、それから検討することにしました。軟弱な地盤も杭を打ったり地盤改良工事とかが必要になりますが、硬い岩盤の方が手におえません。家の地盤としては神戸の震災でもビクともしなかった岩盤は安心ですが工事費に頭を痛めます。

露出した岩盤。

 5月25日
 結局表面の土砂を取り除き、割ることの出来た岩盤だけを取り除き、残土処分をしました。これ以上通常の土木工事では岩盤を掘削することは不可能ということで、やむなく工事は中断することになりました。

4、掘削工事、設計変更
 硬い岩盤を割る工事業者を探さなければいけません。ネットで探して掘削をしている大手ゼネコンに電話をしたところ、重機や設備が大掛かりで無理とのこと、関連会社で掘削専門のところを照会してもうことになりました。それで関連会社にコンタクトをとりましたが、コスト的には発破の掘削が一番安上がりだが、トンネルや造成工事なら使用可能だが住宅街での発破使用は禁止され入るので不可能。また石に穴を開けてブレーカーや薬剤を注入して行う掘削工事は騒音問題と環境汚染で難しいとの事。手詰まりで設計変更もやむなしというところまで追い詰められました。
 しかたなく再度ネットで岩盤の掘削業者をさがしていると、なんとご近所に岩盤掘削が得意の業者さん発見。早速見積もりの依頼をしましたが、特殊工事で競争のない世界のようで、なんと1000万を軽く越えると言われ途方に暮れることに。コストダウンをするには掘削の数量を減らすしかありません。そこで、建築士に再度相談して掘削が少なくなるようにRC部分を壁式からラーメン構造に、さらに家の位置を移動することで掘削量を3割ほど削減できるように設計変更をすることになりました。
 その後、6月7月の2ヶ月かかり設計変更と構造計算のやり直しです。さらに建築確認の変更届をして再度掘削工事の見積もりの取り直しです。掘削量は減ったとは言えやはり桁は落ちたものの1000万に近い出費増です。銀行の融資を増額してもらわなければ後々工事資金がショートするので前には進みません。銀行のローンの組みなおしでさらに半月が過ぎました。多少の救いは銀行ローンの利率が金利動向により0.4%ほど下がったことです。結局後で振り返れば住宅ローン金利の底値でローンが組めました。

5、岩盤掘削工事 2004.9

 9月13日〜
 工事を中断してから4ヶ月、ようやく掘削の費用も目処が立ち工事再開です。当初予定していた来春の小学校入学までに完成させる予定は全く不可能です。



掘削工事再開で再度重機の荷揚げです。重機は中断した土木工事の時よりさらに大きいパワフルなユンボで10tほどの重量があるので今度は50tクレーンで荷揚げです。

掘削工事の様子です。クローラードリルと呼ばれるドリルで石に穴を開け、油圧式のクサビを穴に入れ石を割ります。

順調に掘削はすすんでましたが、一番深くほらなければならない基礎の部分でまた問題発生。設計の時に建築指導課ともめた基礎の深さです。造成はしっかりと完成しているのに、高低差8mもある前面道路から安息角(約30度)の線を引き、その深さまで基礎を入れろというのです。上記写真のように、掘削をしたところすでに1.5mで岩盤が露出これ以上掘るには回りをさらに大きく掘らないといけません。しかしそれだけのスペースがもうありません。そこでまたまた建築指導課と建築士の間で話合いです。結局、岩盤に基礎が定着すれば問題ないので深く掘らなくてもokということになりました。


 1ヵ月半かかり掘削が終わった時の写真です。御影石の山です。掘削すると容積が増えて倍近くに膨らみます。この石の処分にもレッカーでの積み下ろしにダンプでの輸送、さらに岩石の引き取り処分代と数百万かかります。
 処分費用に困って石屋さんに相談しました。どこか無料で引き取ってくれる石材屋さんは知らないかと?。バブルのころなら六甲山系の本物の御影なら数百万で買い取ってもらえたはず、しかし今では安い中国石材が入ってきてとても国内では引き取り手がいないとのこと。
 またまた壁にぶつかり意気消沈していましたが、石屋さんが現場を見に来てくれていい方法を考えてくれました。いずれにせよ費用はかかりますが、処分代より安いくらいで石積み工事をして石を利用、石積みにより斜面の土地がフラットになるので有効利用もできると一石二鳥の提案でした。

6、石積み工事 2004.11
 すこしでも石積みの工事費が安くなるようにと工事には私も参加して人件費を浮かせることになりました。1ヶ月半ほどの工事の間にユンボもクレーンも使えるようになりました。

石を積む前の斜面の状態です。見えている元々の岩盤に石を積んで行きます。


かなり積み上がってきました。当初はベタ一面で石積みをするつもりでしたが、職人さんが階段にいいスペースがあるので石組で階段を造る事に。また、中央に露出している大きな御影石の周りに露天風呂も造ることになりました。


奥がカニクレーンに手前がユンボです。ユンボは下手ですが両方とも使いこなせるようになりました。失業しても工事現場でバイトが出来そうです。
山盛りだった石もかなりすくなくなっています。



石の階段を作っているところ。                   こちらは出てきた石を利用したテーブルと椅子です


露天風呂を上から見たところ。池に使うだけになるかもです。水を循環させる滝も掘削で穴があいた石を利用して職人さんが作ってくれています。


 ほぼ出来上がった石積みの全景です。中央の石に穴があいているところから水が流れて下の露天風呂に注がれます。これが家の裏庭になります。

 GW開けから岩盤で躓き、ここまで半年以上のロスタイムでしたが、最後は色んなアイデアを実現しながら石職人さんと楽しく工事をさせてもらった2ヶ月でした。

7、土木基礎工事再開 2004.12

  岩盤と石の処分も片付きいよいよ基礎工事が再開できます。設計変更したため再度土木屋さんに見積もりの相談です。ちょうど鉄鋼価格が上昇している真っ最中でしたので4月の見積もり段階では鉄筋がトン当たり4万強だったのが7万強にまで相場が上昇していました。鉄筋費用は18トンx3万=54万の上昇。型枠費用は壁式からラーメンに構造変更したため安くなりました。問題は土工事が見積もりできないと言われてしまいました。現場が傾斜地で前面道路とも高低差がありすぎて、掘った土がどれだけふくらんで出てきて、それを移動させる手間の予想が出来ない。安全に損がないように見積もりは出来るがそうなると費用が高くなり迷惑をかけると言うのです。そこで最悪を見込んだ概算を聞いて納得した上で、土工事は日当計算で請求する事に。
 日当で払うのでいかに効率よく作業をしてもらうかがポイントです。施主直営工事なので、現場監督の立場なので自分でとりあえず土木工事の工程を組んでみることにしました。土木工事の工程管理が出ている本を購入して勉強です。3−4日でたたき台を作り土木屋さんと打ち合わせ、無理のあるところやどのくらい手間がかかるのかわからないところを指摘してもらい何とか出来ました。ずぶの素人にしては段取りがよく出来ていると土木屋さんにほめられました。

  土木工事の内容
 土木工事の内容を区分すると土工事、コンクリート工事、鉄筋工事、型枠工事、に分けられます。木造住宅の簡単な基礎であれば土木屋さんが全て自分たちで行います。しかし少々大きな工事になれば、土木屋さんのメインである土工事とコンクリート工事以外の鉄筋と型枠は専門業者に発注します。ゼネコンレベルならば土木工事業者に一括発注せずに鉄筋やコンクリートは直接メーカーと取引し、手間だけを各業者に発注します。直接仕入れと個別発注でかなりコストを削減するようで、下請け業者の値段を徹底的に叩くのでゼネコンに発注するほうが安かったりします。安く叩かれた業者はそれなりの仕事しかしない方も多いようです。現場で一緒に土木工事をする間に恐ろしい手抜き工事の話をたくさんききました。
 今回は施主直営の分離発注ですが、土木工事と一体になった鉄筋や型枠工事は土木屋さんにおまかせです。

12月14日
 やっと土木工事再開です。いよいよというこの日に大問題発生です。工事をしてもらうことになった土木屋さんは、元々フレーミング大工さんに照会してもらった土木屋さんの同業で、工事規模が大きくなったので腕のいい同業に頼んでくれたのです。筋からすると大工さんから照会された土木屋さんが元請で直接工事をする土木屋さんは下請けのような形だったのです。設計変更があってからは、間に入らないので見積もりから支払いはもう直接してくれたらいいという話になっていました。しかし、元々の土木屋さんが工事の再開を知らなかったのを聞いた大工さんから、携帯にお叱りの電話をいただいてしまったのです。
 そして、私だけで話が止まれば問題がなかったのですが、それを横で聞いてしまった工事をしてくれる土木屋さんは「直接工事するということになってるのになぜ一々連絡までしなあかんねん」と逆切れしてしまい「工事はやめさしてもらう」と言い出して帰ってしまったのです。

 せっかく再開というこの日に、もう頭は真っ白で思考能力0です。とりあえず事のいきさつを大工さんに報告「おまえアホやなそんないらんこと言わんでええのに」と言われましたが、となりで聞かれてしまって嘘も言えない状況です。「なんとか他の業者にあたったる」と言われたものの、苦労して見積もりから工程から打ち合わせをしたのが水の泡となるのは困ります。こうなれば土木屋さんの家まで行って頭を下げてお願いするしかありません。2日通ってお願いしてようやく矛を収めてもらいました。

12月19日
 17日に再度の工事再開です。基礎は斜面に沿って3列あります。まずは一番前の深い基礎から開始です。


基礎のベースコンクリートを打設したところです。


クリスマスイブにベースを打設後、鉄筋を組み立てたところです。

鉄筋を組終わった日に、壁に組まれた鉄筋と掘られた部分を見ていて「これなら後3方囲めばプールが出来そうですね」と言ったところ、土木屋さんが「あー簡単に組めるねー」という話から、なっなんとマジでプールを造ることになりました。12月24日のことでしたのでクリスマスプレゼントでしょうか。


年末も押し迫った28日に前列基礎の型枠も完成です。下の方で型枠から鉄筋が突き出ているのはプールを造ること急遽なったのでプールの枠を繋ぐための差し筋です。

 この日までに型枠が終わるかどうかひやひやしていました。というのも翌29日が生コン出荷の最終日だったのでなんとしても年末までにコンクリート打設を終わらせて年末年始の休み期間中に十分な養生期間を取りたかったのです。

 翌29日は午前中にコンクリートの打設は終わったものの、午後から雨です。また大晦日から寒波が来るとのことで養生をするのに大変でした。設計上はコンクリートはFC21ですが、寒いので温度補正のため2ランク上の強度になるFC30のコンクリートを打設しました。

 31日からは雪が舞う天気で、お正月にはうっすらと雪化粧になりました。コンクリートに悪影響がないか寒さが大変心配です。


    養生期間
    温度補正
    レイタンス除去
    バイブレーター
  プールを作る
  給排水工事仕込み
  電気工事仕込み
  ガス工事仕込
  残土処分

8、クレーン車購入

9、植栽工事 2005.3

10、現場搬入 2005.4.7

11、フレーミング工事開始 2005.4.8

12、棟上式 2005.4.30

13、仮設工事 足場

14、防蟻工事

15、防水工事 FRP防水

16、屋根工事

17、サッシ工事

18、電気工事

19、給排水工事

20、外壁工事
  防湿シート タイベック 日本とUSAでちがう
  ラス工事
  左官工事
  塗装工事

21、断熱工事
  防湿工事 ベーパーバリア

22、空調工事

23、天井下地

24、ドライウォール工事

夏休み

25、在来浴室施工 防湿シート、セメントボード、バスリブ
   浴槽設置

26、石工事

27、内部建具工事 あっ娘が壊した

28、内装木工事
 階段工事
 洋室 フローリング、幅木、額縁、周り縁
 和室 床の間、仏間、押入れ、地袋、床柱、格天井、
     障子、襖

29、タイル工事
 洗面、トイレ、キッチン、バルコニー、勝手口
30、ガラス工事
 風呂、リビング、棚、手すり
31、設備工事
 キッチン
 洗面
 トイレ
 風呂
 給湯
 空調
 家具工事

32、洗い工事



サンプルグラフィック   サンプルグラフィック
土地
 初めて土地を見に行った時の写真
  家 外観
本体が大体出来上がった時の写真
     
サンプルグラフィック   サンプルグラフィック
内装
 リビングの写真
  風呂
 メインの展望風呂の写真