更新情報:年間光熱費出ました。

C R E A M - H O M E S


3Dマイホームデザイナーで作った当初の我が家さて現物はどうなったでしょう。

施主直輸入&直営工事で建てる輸入住宅

自分の家は自分で建てる!セルフビルド建築のお話

設計は設計士に依頼、施工は施主直営の分離発注、資材は施主の個人輸入による施主支給でコストパフォーマンスの高い家をつくりました。


プロローグ

始めに

 バブル崩壊後、失われた10年が過ぎ、そして不良債権処理が本格化、土地本位制が崩れ、とどまるとこをを知らないデフレの時代へと突入しました。バブルの恩恵には浴せず、40半ばになってしまいましたが、ようやくバブル崩壊の恩恵には恵まれて、2003年に希望のエリアに土地を手に入れることが出来ました。
 20年近く前になりますが、輸入住宅と言えばまだ高級品とされていた頃、勤めていた会社の仕事で輸入住宅に関わった経験から、個人で建築資材を直輸入して施主直営の分離発注方式で家を建てることになりました。
 そこで、私の我がままを聞き入れて建築に協力していただいた方々や、これからマイホームの建築を考えている人に少しでもお役にたてばと思いHPの開設をいたしました。

 

やっぱりマンションよりも一戸建


 幼稚園の頃から大阪のど真ん中で育った私は、高くて狭いマンションに住むしかないか〜と半ばあきらめていました。とは言うものの、たまには土地を探してみるものの、希望のエリアにはほとんど売り物件はなく、たまに出ても高くて手が出ませんでした。
 知り合いのデベロッパーが言うには、マンションの販売価格は、建築コストと土地代を合わても原価はいいところ半分だそうです。いろーんな業者が寄って集って儲けているんですって。チラシを見てください、いろんな業者が名前を連ねています、開発者、設計、デザイン、ゼネコン数社、分譲主、販売会社…そして100戸程度のマンションの広告宣伝費もかなりのものです。すごい立派なパンフにDM、折込、新聞広告、DVDの販促映像、モデルルーム、もう広告宣伝費だけで売値の10%以上は掛かっていそうです。買ったその日に10%以上は値下がりです。新築分譲後に、何らかの理由で売りに出る物件は、10〜15%下がっているのがあたりまえ。そんなあほらしい物を買わないといけないのは大変不満です。それで今までは競売でマンションを買ったりしていました。
 さらにはいやな事は、契約だけは先行して、入居までかなり待たされます。実物の商品も見ずに一生で一番高い買い物を買えますか?売り方にも問題は大いにありです。大京さんだけでしたでしょうか、出来てから実物を見てもらってから販売するという体制にされていたのは。それがあたりまえだと思うんですけどね。
 価格設定も、頭金から税金諸経費まですべて入れて賃貸より安ければいいでしょうが、業者がボリボリなので、万が一貸すとしても新築では割の合わない値段に設定されています。投資用物件と同じ仕様で、割り高なのは絶対おかしいです。さらには、昨年からすごい分譲ラッシュ、だれがそんなに買うの?2−3年後には絶対に売れ残りが出てきて、また値下がりするんじゃないでしょうか?そんな気がするのは私だけでしょうか。そう思っていると、キャンセル住戸でましたとDMがくることくること。
 しかし都市生活者には、利便性を考えるとマンションしか選択の余地はないのか?と寂しい限りです。市内で一戸建てと言えば、なんか不安な建売がメインです。土地もなかなか手に入れることは難しいのが実情で、庭もなく日当たりの良くないようなビルの谷間の戸建てでは、戸建ての意味がないと思ってしまいます。
 安く土地を探しをしているうちに、娘の小学校進学の時期も迫ってきました。小学校くらいは、生徒のレベルが揃ったような私立で純粋培養されるよりも、公立で色んなレベルの人と知り合い、近所の友達とのびのび遊べるのがいいという考えでした。それだけに、ある程度は周りの環境がいい公立小学校にしないといけないな〜というのもあり。また、犬が大好きなのでペットを飼うにしてもやっぱり一戸建てだよな〜と。マンションは購入後も、管理費、修繕積立、駐車場代と毎月5万以上は必要ですが、一戸建てなら自分でメンテナンスをやろうと思えば出来るし、駐車場代も不要になります。また、最近は断熱に気を使ったマンションも増えてきましたが、一般的に断熱性能は悪く、いくら防音のすぐれた床材にしたところで、上階や隣の音はやはり響きます。広くなってきたとは言えまだまだうさぎ小屋。マンション(英語の意味は豪邸)とは言え結局集合住宅の団地です。マンションの副理事もしていましたが、lこういう役回りも大変です。30年も経てば建物も古びて、住民も高齢化、さびれた雰囲気になrってしまいます。1軒だけの力ではどうにもなりません。やはり戸建てが一番です。郊外では通勤に時間がかかる問題もありますが、大阪は東京と比べると、郊外から市内に行くのは、はるかに近いです。でもお仕着せの建売分譲住宅はいただけません、手抜き工事も不安です。せっかくなら一生に一度ですから思うままに建てた家に住みたいものです。
 土地探しは、時期と運のめぐり合わせ、ある程度の妥協も必要です。いいなと思えば業者が抱えて、建築でも儲けようと建築条件付だったりして、高い買い物をさせられます。いずれにせよ、そんなこんなで、思いはやはり一戸建てという選択になるのでした。

ロケーションを考える

 住む場所を考えるにのには、色んな条件が必要です。しかし固定観念に捕らわれ過ぎていないでしょうか。駅や学校が近くて通勤通学に便利、またスーパーが近くで買い物も便利。そのために高い土地を買って狭いところで我慢するのか、それとも不便だけれど、広くて安い土地を買って生活するのか?。

 都市部か郊外か
 徒歩圏生活か車での生活か

 通勤、通学にかかる時間と費用

 うさぎ小屋を脱出して希望の広さを実現するには
 経済効果を現在だけでなく時間軸をも加えて30年以上のスパンで計算、
便利か不便かの時間や代替手段等を貨幣に置き換える
 水道光熱費の費用はどうか
 維持費の費用はどうか
 車の維持費はどうか
 健康的生活の貨幣価値は
 家が快適になったら生活はどう変化すして家計の支出はどう変化するのか
 ホームシアターと映画館
 家の風呂とスーパー銭湯や温泉
 外食の頻度
 ホームパーティー等の場としての家
 インターネット活用とホームオフィス、在宅勤務可能性

 ロケーションについては、個人それぞれのライフスタイルと価値観に左右される問題ですので、これが正解というのはありません。しかし発想を自由にし、固定観念を取り払って、もう一度考えてみる価値はあります。私は街中に住んでいたときも、買い物に出かけるのは車がほとんどでした。皆さんも、ほとんどの方は車を持っていると思いますが、車生活ならば、買い物をする場所が近くではなくてもいいということになり、選択枝が増えます。また、駅から離れていても出勤がてら散歩ができて、いい運動になる思えば問題が小さくなるかもしれません。急ぎの時や夜は家内に送迎してもらえば問題ないでしょう。送迎が無理なら、利用頻度とタクシー代を計算して、土地の値段差と比較してみれば面白いです。
 例えば私の住む沿線の近くでは、駅まで徒歩10分以内の物件なら最低でも坪75万以上しましたが、山の方は坪25万ほどでした。その差坪50万なので、広さが50坪としたらその差は2500万です(広さが同じとの前提ですが)。30年間で割ると毎月69400円!20日の日割りにすると3472円の差です。毎日タクシーを2000円ほど乗ってもお得ですよね。坪単価の差がもっとあるともっと違います。仕事のやり方を自分で変えれる方なら、ネットを活用して在宅勤務が数日できればもっと効果的です。
 ペットの散歩も森と川のある自然の中でとっても健康的。自然環境に恵まれ、夏は涼しく、冬は南向きで暖かく過しやすい。それで光熱費が格段に安く済みます。工法、構造が違いますが、以前住んでいた大阪の80uのマンションと現在の290uの戸建ての高熱費を比較すると広さが3倍以上なのに光熱費は2割安です。

 汚い空気の街中で、断熱の良くない、健康に悪い鉄筋コンクリートの建物に住んで、空気清浄機やエアコンで光熱費がかかり、さらに便利な故に運動不足になり、フィットネスに行ってまたお金を使う。こういうのはアクセルとブレーキを同時に踏んでるような生活で、なんだか持ったいようなおかしな生活だと思いませんか。
 不便=健康的 大変だけど長い目で不便を受け入れ経済的価値に置き換えると 安いかもしれません。もっと山手で安いところはまだまだありますよ。

家は買うもの?

 マンションはもちろんの事、戸建てでも完全な注文住宅は全体から見ればごく僅か、ほとんどはハウスメーカー等の規格化された住宅です。家を建てるという感覚ではなくて、家を買うというのが当たり前の感覚になっているのではないでしょうか。出来上がるであろう物をポンと買う、至極便利です。毎日、ちらしを見てあれが特売だ、こっちのスーパーの方が安いとか、色んな店を見て回って薄型テレビを買ったりするのに一生で一番高い買い物になると、多少の値引き交渉はするものの結構楽な方法を皆さん選んでしまうようです。
 これが当たり前、こういう方法しかないと洗脳され、コマーシャルでいいイメージを植えつけられて固定観念を持ちすぎではないでしょうか?トレーラーハウスや一部の工場生産のプレハブ以外はほとんどが現場で職人さんが作り上げて行く物です。クレームの少ない工業製品ではないのです。敷地形状も千差万別ですから全く同じ家はあまりありません。


なぜ高い日本の住宅

世界的に見て日本の家は高いのでしょうか?北米に学生時代は半年ほど住んでいました。また仕事でもよく行きましたが、その時は日本と比較するとかなり安いと感じました。単純に日本の倍ほどの広さのある家が3000万ほどから(当然地域によりますが)。土地と家屋が一緒になっての値段なので土地だけがいくらで家だけでいくらかは分かりませんが、バンクーバーで建売をしている私に現地の本物のツーバイフォーを教えてくれたコンストラクター(工務店とでも訳すべきでしょうか)にスタンダードな家の値段を聞くと2500万程度とのこと。為替レートで変わりますが当時は1カナダドルが80円ほど。現在はカナダは資源国なので為替が高騰して105円ほどなので日本円にすると3000万ほどになるでしょう。スタンダードな家の仕様は、高気密高断熱、ペアガラス樹脂製断熱サッシ、全室温水セントラルヒーティング、1階はフローリングかタイル、2階はカーペットやじゅうたん、壁はドライウォールの塗装仕上げ、外壁はサイディングかモルタル、部屋は4ベッドルーム、3バスルームにリビング、キッチン、ダイニングで広さは250uほど。250uで2500万から現行レートでは3000万ほど。u当たり10万から12万で、坪単価にすると33万から40万です。
 
設備や仕様などが同程度の日本の家なら坪6070万(120uほど)と倍近くかかります。同じ先進国で人件費もそう差がないのにどこが違うのでしょう。3ヶ月ほど現地で見学して感じたことです。

 1、資源が豊富で建設資材の流通段階が少なく中間マージンが少ない。
  、規格が統一されていているので量産効果で建材が安い
  3、設計も含め施工の標準規格や分業化がきっちりしていて作業効率が良い。

 最近では、建材そのものも中国製品の流入でさらに安くなっていることや、施工が標準化されていて、経験を必要とする職人技に左右されない作業が多いので、低賃金の移民労働者も活用できて施工費用が安くなっている点も見逃せません。

 また、私たち日本人の気質や固定観念と、建築を取り巻く要因にも問題があります。まず日本人ほど見た目の品質や細かいことにうるさい国民はいないのです。私が魚屋で働いていたときの事ですが、アラスカからカニや鮭を日本向けに出荷するためには、品質(1〜3級)と大きさ(4段階程度)の組み合わせで何種類にも選別しなければいけません。そしてバイヤーは1級品だけ欲しがり、魚のサイズがきっちりそろっていないといけないのです。当然選別のための手間がかかりコストに跳ね返ります、そしてそれを支払うのは最終消費者の私たちです。
 味も鮮度も同じで、足の先がちょっとないというカニは2級品で、これはアメリカ国内向けです、安くて美味しいのに、日本には高くてきれいな美味しいものだけしか来ません。当然2,3級品の安くなった分のコストが1級品にプレミアとして乗せられます。そしてそれの対価を支払うのは私たちなのです。
 余談ですが、アラスカですばらしい某スーパーのバイヤーと飛行機で出会いました。1級品だけでなく2,3級もサイズも全て(鮮度は良いものだけですが)ぶち込んで買い付けるのです。当然安く仕入れが出来ます。バラバラのサイズに傷物をどうするのでしょう?バイヤー曰く、スーパーのバックヤードで切り身にするのに魚の大きさが不ぞろいでも問題ないでしょ、傷のある部分は切り取る、また打ち身の部分は焼き魚にすれば大丈夫、大きな傷物は加工場に入れて鮭のほぐし身に使えば問題ない。なるほど!さすがは日本一儲けているスーパーのバイヤーは、仕入れの考え方がまったく他社とは違います。

 建築にも同じようなことがあります。木目は正目で色がそろっていなければいけない、節のある木や合板なんかはとんでもない!また多少の傷やへこみは1年も住めば出来る物だけど、新築となると虫眼鏡であらを探して、工場生産の工業製品のようにクレームをつける購入者が多いのです。それでどう対応してきたかというと床材を始め建材は、無垢材が使われなくなり、ほとんどフイルムのような薄い木のスライスを張った合板やプリントされた偽物の建材が大量に作られることになったのです。住んだ後に傷がつき易かったり、補修が出来る出来ないはおかまいなし、完成時に綺麗で安ければいいのです。そして接着剤だらけになりホルムアルデヒド問題でシックホームが社会問題化します。これは大変だと、24時間換気を義務図ける規制が出来上がります。換気は重要ですが、根本原因の建材が工業製品化した偽物でありつづける限り対処療法でしかありません。あわせて化学薬品の揮発度合いに応じて規制がかけられていますが、家をたてるなら極力天然素材を使うことです。しかし莫大なお金と昔のように時間をかけれない現在では、ある程度は反ったり歪み等が出ます。どんな素材でも熱や湿度で伸び縮みするのは常識です、あなたのこれから建てる家も伸びたり縮じんだりを繰り返すのです。そういう理解をちゃんとしていないと、柱に隙間ができたとか床材が透いて来ているとか、クロスに皺ができたとかで大変不安になるのです。普通は住宅メーカーの営業マンは契約を取りたい一心ですから、そんなことは一言も言いませんし知識もありません。そこで大きな誤解がや行き違いが出来てナンセンスクレームが発生します。
 しかし住宅メーカーとしては当然対応しないと評判が悪くなります。そこで手厚いアフターサービスを行いますが、当然その費用は無料ではなく販売価格に上直せされているのです。 大手住宅メーカーの某社もまるまる建替ええるケースも1年間に10数棟にもなるそうです。結局、住宅は工業製品ではなく現場で職人が手作りで作る物であるということを理解する必要があります。もし貴方が完ぺき主義者なら天然素材や健康にいい木造住宅は向きませんのであきらめるほうがいいでしょう。

高い日本の住宅の原因 ハウスメーカーの価格構造

例 50坪で坪単価60万の家の原価は?

 とにかく日本の住宅建設の価格は不透明なのです。一式で丼勘定が多くなります、損をしたら困るので丼だと高くなりますし、コストダウンできるところがわかりません。価格の中身が分からないという日本の体質が自分でやろうという動機でもあります。住宅メーカーに頼んでも彼らは施工しません。協力工務店に発注するだけです。その工務店も結局ほとんどを各専門施工業者に発注するのです。こうして施主の変更依頼とかが、メーカー施主担当>メーカー設計や発注部門>工務店>専門業者、と4人以上の間を伝言しているうちに伝わらなくなりトラブルが発生します。ぼぼ100%、施主がHPを立ち上げている建築記録を見れば発生しています。色が違う、物が違う類です。そして恐ろしいことにハウスメーカーの現場ではこういう資材は破棄されます。また断熱材とかも不足したら困るので余分に現場に納入されますが余った分は廃棄です。フレーミングに来てもらった大工さんの家は、かなりの部分そういう間違ってきた材料を溜めて作っています。また、私もある職人さんに電話を貰い「断熱余ってて捨てるそうやけど要るか?」と言われ、買えば6万円くらいになる断熱材を貰いに行きました。断熱材はすでに購入済みでしたが、余れば屋根裏とかにどんどん入れれば断熱性能がぐっと上がります。北米のように断熱だけの専門業者があればこういう無駄をせずに次の現場に持ちまわれるはずです。そしてこの無駄は全て価格に含まれているのです。
 そこで住宅メーカーで建てたときのコストはどんなものかをお教えします。

ハウスメーカー価格   3000
粗利30%          900万   注1
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下請け工務店      2100
粗利20%         420
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建築コスト       1680
支給資材の粗利      75万   注2
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最終原価         1605


注1、
 上場メーカーの決算書の粗利は20〜25%ですが、設計などの外注先や子会社の利益も含めれば30%は行きます。
わざとかどうか知りませんが利益を分散しています。道路公団が料金徴収を別会社にしたりインターチェンジの飲食店を別会社で運営したりして利益を別にしているのと同じと思ってもらえればいいでしょう。


注2、
 建築コストの約30%を占める建築資材費500万には、ハウスメーカーの子会社支給で15%(75万)ほどの粗利が乗せられています。xxxホームコンポーネントとか言うハウスメーカーの子会社が納入

 3000万の見積もりの家が最終的には1600万ほどが原価ということになります。この金額が固定資産税の評価額に近い金額になるのは家を建てた方ならご存知でしょう。


そこで建築士に設計施工管理をしてもらい施主直営で建築すれば理屈上は1800万で出来ます。

設計費用 200
施工費用 1600
----------------
合計  1800

 しかし、いつも仕事をくれる工務店でもないし、大量に資材を買い付けるハウスメーカーでもないので多少は高く手間賃を払うことになり2000万ほどになると思います。手間賃が高い分手抜き工事もなく職人さんもいい仕事をしれくれます。多少の現場での変更にもあまりお金はかかりません。建築士さんと協力して自分で施工の手配等が出来れば1000万、いや消費税を含めて1050万節約できます。ローン分の資金だとすれば、303%のローンを組んだと考えれば、利息を含めて支払う金額は1600万もの支出を節約できるんです。インフレ率や金利により左右されますのでこの金額を現在価値に引きなおすことはしていませんがメリットはかなりです。
 1600万の可処分所得を得ようとすれば、年収700万で所得税や社会保険で合計25%を払っていると仮定すると約3年分の年収に匹敵します。施主みずからが現場監督をして建築すればなんと3年間分の収入に匹敵する経済的メリットがあります。1年間会社を休んで建てることが出来たらの話ですが、1年後に席はなくなっているでしょうね。笑


 休まなくても、事前に夜にでもじっくり資料を集め勉強しながら土地探し。土地が手にはいってからは休日と夜間に設計を煮詰め、施工業者を探し見積もり集計、それから資材の調達準備にもじっくり時間をかけます。実際の施工は半年あまりになるでしょう。有給をフルに活用して、現場が動きだしたら毎日チェックをしに行く必要があります。昼間が無理なら早朝とか夜間とかに見に行きます。職人さんがいなくても後で電話で打ち合わせができるようにしまします。実際の戸建ての現場では現場監督がいつも張り付いていることなどほとんどありません。監督は10軒以上掛持ちしているのが常です。それがクレームや手抜き工事につながっているという実情もありますが、大変ですけども頑張っただけの値打ちが必ずあります。自分で現場を見れないという人も中にはいると思います。しかしそれでも建築士に施工管理や現場の手配をしてもらい建てる方法はあります。それを推進している建築士の集まりのオープンシステムがあります。私も含め知り合い数人は自己責任で建てました。それもハウスメーカーの半値で!もちろんアフターサービスも保証もありません。しかし半値で建築できたとしたら建て直すことが出来ます。とは言えなんの保証もない訳ではありません。各専門施工業者がそれぞれの工事には責任を持ってくれます。

 北米では、毎週末に家族で施工まで自分たちでやっている人を時々見かけます。北米では約1割がセルフビルドだそうです。認知症を扱った切ない恋の物語ですが、是非「きみに読む物語」2004年アメリカ映画を見てください。古屋で新築ではありませんが自分で家をリフォームするところが出ています。

 大手住宅メーカーで安心と思い建てたものの、クレーム対応に納得できず裁判になっている事例もネットを見ればけっこうあります。建てる前や建てるときに苦労するのか、建てた後でクレームを立証するため勉強し数年に渡り裁判で時間と労力を消耗するのか、最初から自分で建てたほうがとんでもなく幸せだったろうにと思います。まさに天国と地獄です。


なぜ欠陥住宅が多いのか

1、行政の問題
 法治国家てある日本には建築基準法があります。建築をするためには建築確認申請を行い行政がチェックをします。こうして国民が良質な住環境を確実に手に入れることが出来るように国が規制をし国民を保護してくれていると誰もが思っていました。ところが姉歯の事件が発生し、これは全くの出鱈目であることが白日の下に曝されました。姉歯だけではありません。今回あまりにも被害が大きくて大々的に報じられたために個人の救済策まで出されましたが被害にあわれた方には申し訳ないですが、行政が援助を行ったのは彼らに落ち度があり後ろめたいからにちがいありません。姉歯問題以前にも戸建てなどの欠陥住宅の特集をTV局が組んで報じられていました。その人たちへの救済はなく今回の人だけ救済するのは不平等です。
 建築するにあたって建築確認申請、中間検査、完了検査とあります。通常の木造住宅なら中間検査はなく完了検査だけです。行政が検査をして検査済証があるのに欠陥住宅です。行政が機能していないのです。国民の払った税金と確認申請や検査の費用から給料を貰っているはずの役人が検査をしているのにどうしてでしょうか?そしてマスコミもなぜそこを追及しないのが不思議です。
 バンクーバーでのことしか知りませんが、政府の係官が確認申請で図面のチェックはもちろん、各工程で10回以上実際に現場に来て細かくチェックをして手直しをさせます。基礎工事の配筋も日本では一部を取った写真で済んだりしますが、現場で全てチェックします。ちゃんと手直ししたことも確認してからでないと次の工程に進むことはできません。フレーミングも検査、断熱の施工も検査されます。もちろん電気、ガス、水道、と壁で塞がれて見えなくなる前にしっかり検査があります。日本は出来上がった家を眺めるだけ、これでは手抜き工事や欠陥住宅がなくなるはずがありません。結局、国民の税金で給料をもらいながら責任を果たさず、外部に団体を作って天下り先を確保、そこで高い手数料を別に取って住宅性能評価とか保障とかを行うシステムにまんまとされてしまい国民は騙されしまっているのです。
 私は建築士や手抜き工事をする業者よりも行政の怠慢が根本原因だと確信しいてます。北米のようにきっちりとした検査体制が行政で行われいれば発生しない問題です。

2、販売者の問題
 行政の根本問題でしかありませんが、販売者の過度のコストダウン要求から発生するのも遠因にはあります。しかし程度の差こそあれコストダウンに気を使わない会社など存在しないでしょう。存在しても競争で負けて長続きはしません。

3、施工者の問題
 コストダウンのため人件費を削られ、きつい環境のなかで仕事をするため手抜きが発生するのがひとつ。また、熟練のレベルが低い職人が適切な施工方法を知らずに問題を引き起こす場合もあります。作為的なものと知識や技量不足によるものがあります。

4、設計施工管理の問題
 設計者の不適切な設計による場合もあります。でも一番多いの問題は、施工管理が適切にされていたら、施工者の故意か過失にかかわらず不適切な施工はチェックされ手直しされたはずです、しかし、多くの戸建ての施工現場では現場監督が張り付いている現場はほとんどありません。ハウスメーカーや工務店だけでは設計施工管理と施工の相互牽制が働かないのです。まして多少のミスなら監督も職人の機嫌を損ねたらと気兼ねして言えないことも多いようです。20数年前に私が始めて2x4の工事を経験したときも、大工さんと喧嘩をしてつむじを曲げられて工事が何度か止まりました。

5、事前調査の問題
 周辺環境に地盤や地下水の状況等を十分調べないで設計や施工を開始してしまうという怠慢もあります。

6、建築資材の問題
 シックハウスに見られるよな不適切な建材を仕様したために起こる問題もあります。
7、消費者の問題
 消費者の知識不足や認識不足による問題もあります。例えば無垢のフローリングは湿気を吸って膨らんだり、乾燥して収縮したりするため木と木の間の隙間が出来たりします。また出来てから1年くらいは壁の中で音がしたり、極端に暖房をして加湿をするといくらペアガラスでも結露したりもします。そういう知識をしっかり建てる側が先に教えてあげないと、後から説明された消費者は言い訳にしか思えなくなり問題がこじれます。


なぜ自分で建てるのか

 ハウスメーカーで頼めば、モデルハウスも見れるしパターンが決まっていて楽チンでお任せで家が建ちます。アフターサービスもばっちり(倒産しないかぎり)しかし楽な分高いです。立派な本社、立派なモデルハウス、立派なカタログ、10年にも及ぶアフターサービス(一部)その全てのコストが価格に含まれます。それで100%安心か?答えはクレームや裁判の事例をネットで探してください。いやというほどあります。笑 地元工務店で頼めば、ハウスメーカーより安いです。当然、ハウスメーカーの下請けもやっていたりしますから。よい業者さんなら担当や社長が地元で一貫して施工していますので逆に信頼できます。ただしセンスが悪かったり、手抜きをする業者も多いのが実情です。
 建築士に頼めば、設計施工管理と施工が分離されますので姉歯のような設計士に当たらなければ一番安心です。仕様も自由、予算に応じて設計が出来ます。でも敷居が高そうで自分の思っている家を設計してもらえるかどうかが不安です。また施主が勉強をしたり、見積もりを検討したり時間がかかります。でも一番いい方法だと思います。かなり安い家を建てるのか、また高名な建築士に依頼するのでないならば、決して高くつくことはないと思います。
 
 さらにコストダウンと安心を得るために、建築資材を施主支給にしたり分離発注で施工すると言う事なしでしょう。

 自分で建てるメリットは、
  建設資材等の中間マージンが少なく、安く建築できる
  現場で日々チェックすれば、手抜きや施工ミスのない安心で高品質な家が出来る
  時間を掛けて建てるので木材の収縮等が進み、完成後の狂いがすくなくなる。
  支払いが出来高払いなので、メーカーや建築会社が倒産した時のような被害がない

 デメリットは、
  知識と労力が必要である
  自己責任
  建築にも準備にも時間がかかる
  直営工事の場合ローンが通らない銀行がある
  施工中の工事での事故等に対する保険加入が必要

 建ててから分かった事ですが、工務店やハウスメーカーで建てた友人、知人から聞かされるのは、我が家で実現している様々なことを、出来ないと言って断られたということです。例えば、我が家はダクト式の全館空調にしていますが、友人が建築士にホテルの様な空調にして欲しいと言ったところ、あれはホテルや大きなビルだから出来ることで住宅では出来ませんと言われたそうです。また我が家はカナダ製のシステムキッチンですが、普段は炊飯器が見えないように、スライド式のオープン棚を流用して設置していますが、知り合いがドイツの高級キッチンを購入する時に、欧米では炊飯器は使いませんので、炊飯器を収納したりする機能や場所はありませんと言われたそうです。システムキッチンなら必ず流用できるパーツがあるはずなのにそこで門前払いです。また床暖房を入れているところでもメープルの無垢材のフローリングを使っていますが、施工をちゃんと工夫すれば全く問題ありません。知人宅では無垢材は床暖房にはダメと言われ、床暖房用の、フイルムを張たベコベコの質感の悪いフローリングにされています。坪100万もする家なのに内装の質感ば悪ければ値打ちがありません。他にも天井高を上げたが真ん中に梁が出ている(逆梁にすれば解消できる)、天井高は高さ制限でダメと言われた(屋根勾配をゆるくすれば可能)、海外の電気製品は使用不可(トランスで昇圧してやれば済む)など一杯あります。

 お客様の要望をいかに実現するかが、プロフェショナルとして求められる事であるのに、知識不足や、調べる労を惜しむ怠慢、固定観念の呪縛、新しい挑戦への意欲などがほとんどなく、施主の要望について施主の知識不足をいいことに封殺している業者が多いのに驚かされます。自分で建てることまでしなくても施主はやはりしっかりと勉強するべきです。気をつけたいのは「いい家が欲しい」というようなベストセラーの本でも非常に偏った見方をしていて、考え方をゆがませる書籍もあるのでそこは十分気をつけた方がいいと思います。

 工法について

 工法は大きく分けて、木造軸組み、木造枠組壁工法(2x4)、鉄骨造り、鉄筋コンクリート造りの4つあります。それぞれにメリットデメリットがあります。またデメリットとされていることでも工夫次第でデメリットでなくす事もできます。予算、住宅性能、デザインの3要素のバランスから、あなたに合ったバランスの工法を選択することになります。

 デザイン性、広い空間や大開口の実現、耐久性、などでRCは魅力的です。しかし、コストが高い、湿気が健康に良くない(ねずみをコンクリートの箱と木の箱で飼う実験では早死にします)、蓄熱性は良いが断熱性能が悪く、夏暑く冬寒い、光熱費がかかる、それで私は木造2x4にしました。さらにある理由は

 1、建てた経験がある
 2、直輸入でコストダウンするのに適している
 3、神戸の震災でも明らかなように一部のRCや鉄骨より地震や火災に強い
 4、高気密工断熱で快適かつランニングコストが安い
 5、木造在来より高いが価格が安い方である

 2X4 工法のメリットは

   構造強度が高い
   準防火構造で火災の発生率が、驚くことに耐火構造や防火構造の鉄筋やRCより低い
   火災保険、地震保険が木造軸組みより半額に近く安い
   高気密、高断熱に適していて高熱費が安くてすむ
   構造がシンプルで施工ミスや構造的欠陥が少ない(一部大手ハウスメーカーがとんでもない施工を全国でしているために評判がわるいがごく一部の問題)


 デメリットは
   規格化されているので軸組みのように木材の質や量を落として格安に建築することは出来ない。
   窓等の開口の大きさに制限があるので前面ガラス張りなどはヘビーティンバーや鉄骨等の組み合わせで設計しないと困難。
   柱ではなく壁で強度を保持しているので増改築に制限がある。
   配管や配線などの設備工事業者に知識がないと躯体を痛めるので注意が必要